大橋堂（Ohasido）の万年筆です。 大橋堂は、仙台にあった万年筆の名店で、日本の手造り万年筆の東の雄でした。1912年創業の老舗で、ローマ字表記がヘボン式でないのも時代を感じさせます。 残念なことに、しばらく前に廃業されたとのこと、もう手に入らない品となりました。 さすがに軸は作りがよく、色味、手触りは渋いです。 ニブはセーラーから提供してもらっていたようですが、ペンポイントは大きく付けたそのままを特注し、大橋堂の方で加工調整していたとのことです。実際、この品もペンポイントが大きくて立派です。 書き味はなるほどセーラーっぽく、ややサリサリした感じです。 全長135ミリ、キャップをポストすると150ミリほどです。 尻軸部分に、キャップをポストした跡が薄くついていますので、「傷あり」としていますが、もちろん筆記には問題ありません。 インクは両用式です。セーラーのものが適合します。よろしければ、空のカートリッジをお付けします。そこにシリンジなどでインクを入れれば、すぐにお使いになれます。 お値段のご相談承ります。